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永遠の愛を奪って
第7章 はじめてのお泊まり
「近くにあるんだ。行ってみたい」
「バスが通ってるか調べるか。えーっとスマホは……」
置いていたスマホを手にした時、また青木くんの表情が切なそうに一瞬だけ変わる。
その顔を見ていると土嶋さんからメッセージでも届いていたのかと疑ってしまう。
彼女なんだからしっかりしないと、っと思っても心に引っ掛かっていた。
後二日、青木くんと二人きりで過ごすことができる。
だから、土嶋さんが近くにいない今は恋人でいられる時間を思いっきり楽しもうと思った。
次の日はホテルの近くにあったショッピングモールへ出掛けた。
手を繋ぎながら歩き、途中で見掛けた駄菓子屋へ足を止める。
「へー、小春は石チョコ好きなんだ。オレも子供の時に食べてて好きだった」
「本当に!?じゃあ、買ってホテルで食べよう。あ!ワタパチパチも懐かしくない?」
「口の中でパチパチするやつだろ?遠足の時にそのお菓子を食べてたな。懐かしいなー!
よし、これはオレが買う。後で小春に食べさせて口の中をパチパチしてやるから」