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永遠の愛を奪って
第8章 知らない方が幸せなこと
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首を傾げると穂並さんは食べていたお菓子を机の上に置き、私と真剣に向き合うような態度を取ってくる。
これは仕事で失敗した時に注意された時に見たことがあって緊張が走った私はごくりと唾を飲み込んだ。
「恋愛ってさ、知らない方が幸せなことってあるじゃん」
「そうですけど……」
「ましてや、過去だよ?誰にでも言いたくない過去はあるって。小春だって元カレのことを青木に話したくないでしょ?」
「私は……。そのくらい聞かれれば普通に言いますよ……」
別れた時はつらかったけど、親しい人になら自分がどんな恋愛をしてきたか話しても構わない。
もし、青木くんに聞かれたら包み隠さずに話すつもりだ。
「小春はそうでも、そうじゃない人もいるってことよ。今の彼女は小春なんだから、そんなの気にしないくらいもっと自信を持っていいと思うけど?」
「そうでしょうか……。だったら、青木くんはどうして今も土嶋さんのことが気になるんですかね……?」
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