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永遠の愛を奪って
第8章 知らない方が幸せなこと
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「今は分からないけど、……好きなんじゃないかな。これは聞いた訳ではなく、女の勘だけど」
穂並さんは他人のことをしっかりと見ている。
仕事だけでなく、恋愛でもそうなのかなと思う。
その勘が当たっていそうな証拠として、この前社内で青木くんと二人きりで会っていた時に注意してきた土嶋さんの顔はとても怖かった。
まるで彼氏を奪うなと威嚇する彼女のようにも見えた。
土嶋さんにとっても青木くんに特別な感情があるのは間違いない。
重たい雲のようにモヤモヤとした気持ちが心の中にまた広がってきて、いつもより作業を進めてる手が動かなかった。
「そんなに気になるなんて小春は彼氏のこと大好きだねー」
「彼氏に恋心を寄せている女がいたら気になりません……?」
「んー、もしそういう女が彼氏の近くにいたとしたら少しは不安になるかもね」
「穂並さんだって彼氏のことが大好きなんじゃないですか」
「まぁ、そりゃあねぇ。でも彼氏のことを信じてるから周りに女がいても大丈夫だって思ってるよ。小春は青木のことを信じていないの?」
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