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永遠の愛を奪って
第8章 知らない方が幸せなこと
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「信じてますけど……」
土嶋さんと仲がいいということを知らなかったらこんなに不安にならなかったと思う。
取られてしまうんじゃないかと怯える辺り、完璧に信じているとは言えないんだろうけど……。
それに青木くんは二股を掛けたり、浮気するような人だと思いたくない。
連休中にも私を選んで一緒にいてくれたから、恋人として隣にいてくれていることが目に見えている。
だけど、不安になるのはきっとモテる青木くんと私が釣り合わないと思っていて、自分に自信がないからだろう……。
「じゃあ、大丈夫だって。あたしも小春と青木のことを見守っているし、葉月ちゃんのことは気にしないで頑張りな」
「はい……」
穂並さんはぽんぽんと私の背中を軽く叩いて喝を入れてくれてから仕事へと戻った。
励まされた私も気にしないように仕事の続きへ戻る。
それから余計なことを考えないようにして忙しなく動いているうちに定時になり、会社の外で青木くんの帰りを待つことにした。
仲直りをしてからはいつも仕事終わりに晩御飯を食べに行ったり、話してから帰っていた。
今日はLOINEのメッセージや電話もきていないし、青木くんも残業がないはずだ。
「あれ、小春……。今終わったんだ?」
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