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永遠の愛を奪って
第9章 大切なのは……
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「土嶋さん……」
咳を外していた土嶋さんが戻ってきてこちらへ向かって歩いてきた。
穂並さんの言っていたとおり、元気になったみたいでマスクはしていない。
でも私が青木くんの側にいて不機嫌なのか、眉間にしわを寄せていて近づきにくそうな怖い顔をしていた。
「先輩と飲むのも仕事上必要な付き合いだと思いますけど。白米さんだって社会人なんですからそのくらい知ってるでしょ?」
「っ……、そうですけど……」
「おいおい、はくまい。飲むだけなのになんでそんなに躊躇するんだよー。飲み会には普通に来てるじゃないか」
「そうですよね。せっかく誘ってあげているのに断られるなんて可哀想です。先輩、白米さんのことを連れて行ってあげてください」
すぐ側にやって来た土嶋さんは、青木くんの前に立って先輩の肩にポンッと触れていた。
まるで私が先輩に飲みに誘われていることを青木くんに隠しているようだった。
「ねっ?白米さん。社会勉強にいってらっしゃい」
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