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永遠の愛を奪って
第9章 大切なのは……
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土嶋さんに無理矢理決められた後、カシャンッと一気に椅子を引く音がした。
どうすればいいのか分からなくなって俯いていた顔を上げると、今までずっと黙っていた青木くんがムスッとした顔で立ち上がっていた。
「――――小春が困っているんだから無理に勧めるのはやめろって!」
初めて聞いた怒鳴り声。誰にでも優しくて、職場の人にはいい顔を見せているところしか目にしたことがなかったから驚きだ。
職場にいた人たちもこの姿を見たことがなかったのか、手を止めてこちらの方へ顔を向けて目を大きく見開いている。
「祐は関係ないんだから黙っていて!」
「なんだよ!葉月の方が何も関係ないだろ!」
「ちょっと待て、青木と土嶋。おまえらはいつも仲が良いんだから、こんなところで夫婦喧嘩をするな」
「葉月とは夫婦なんかじゃありません!そういう冗談はうんざりするんでマジでやめてください!」
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