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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
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「うん……」
玄関を開けて入ると外から見たように家の中は真っ暗だった。
まだ午後九時になっていない。
自分の家ではこの時間に見られない光景に驚きつつも、足音を立てないように靴を脱いで廊下を歩いた。
こんなにも物音に慎重になって歩いたのは初めてで泥棒にでもなった気分だ。
青木くんの両親に挨拶をした方が気持ち的にも楽なのかもしれない。
でもまだ付き合って半年も経っていないし、結婚する話も出ていないから青木くんも私を家族に紹介しにくいんだと思う。
私も紹介して欲しいなんて言えなかった……。
ゆっくりと階段を上がってすぐの場所に向かっていた部屋があった。
ドアをそっと閉めてから照明の電源を入れると、一気に明るくなって青木くんの生活風景がこの目に映る。
「女の子を呼べるような部屋じゃねーけど……」
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