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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
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小さな財布を開けて祐よりも先に自販機へお金を入れて飲みたい物を選んでもらう。
晩御飯とラブホテルで休憩する時に奢ってもらってばかりだったから私も役に立ちたかった。
「じゃあ、今日は小春に甘えようかな。……この前飲んでたコーヒーで」
「分かった。あの甘いコーヒーね」
一緒に飲んだから覚えている。
もちろん、その時にしたキスの味も……。
ボタンを押してガコンッと落ちてきたコーヒーの缶を手に取り、祐に渡した時に気づいた。
少し離れた位置で私たちの方を見てコソコソと話している女性社員二人の存在に……。
よく聞こえないけど二人とも不愉快そうな顔で話しているから、私が祐と一緒にいるのが気に食わないのだろう。
「小春は何がいい?このラインナップだと、はーいお茶でいいの?」
女性社員に気を取られているうちに祐が自販機にお金を入れたようで、私が欲しい物を聞いてくる。
「えっ!?うん。それだけど……。私が買うのに」
「オレも奢りたいんだ。……はーいお茶っと。……よし、行くか」
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