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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
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「どこに……?」
今日は何の約束もしていなかった。
お弁当も作ってきているし、飲み物を買いに来たということは祐も持ってきているんだと思う。
だから、どこに行くのかも分からない。
近くにいた女性社員の方へ視線を向けるとまだ不愉快そうな表情でこちらを見ている。
「昼飯だよ。行こう」
祐の声は聞こえていると思うから、きっと私が誘いを断ることを期待しているんだろう。
自分に自信を持ちな、っと教えてもらわなかったらそっちを選んでいたのかな……。
今はもう選ばない方を……。
「……うん。行く!今日はお弁当だよね?どこかで一緒に食べるの?」
女性社員たちを気にせず、祐だけを見つめた私は足を進めることにした。
何を言われていても振り返らない。
祐とこの先も一緒にいるためにも強くなりたいから……。
「そうそう。たまには自分の机以外で食べたいなーって思って。
二階の談話室が空いてると思うから行こう」
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