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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
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「二人きりではないけど、少しでも小春と一緒の空間にいれるから。なんか他の女とは違うものを感じたんだよな……」
「わっ、私も!祐にしかないものを感じてるよ」
透かさずにそのことを伝えると、祐は優しく微笑んでじっと見つめてきてからもう一度キスをしてきた。
夢かと思うほどの甘めな時間に胸がいっぱいになっていて心臓がもちそうにない。
ドキドキと鼓動がうるさくて、呼吸をするのも忘れてしまいそうだった。
「……一緒だ。どうして小春とはこんなに馬が合うんだろうな」
「それは……」
ここまで言ってもなんと答えようか考えていなかった。
でも白い桔梗の花束が頭の中にパッと思い浮かんできて、ある言葉が見えてきた。
「“運命”だからだよ!きっと!」
「えっ……」
きょとんとした顔をする祐を前に、恥ずかしい台詞を自分が言ってしまったことに気づいた。
しまった。この言葉を口で言うにはクサすぎる。
「やっぱり今はのナシ!却下していいから!」
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