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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
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時計を見るとあっという間に休憩時間の終わりが近づいていて、私たちはそれぞれのデスクへと戻った。
穂並さんにニヤニヤした顔で迎えられたけど話せるようないい話題はない。
やって来た土嶋さんのことを話したら、大事な後輩の一人のことを悪く言ってしまいそうで安易に口に出すことはできなかった。
今頃、祐はどんな気持ちで仕事をしているんだろう……。
戻った後に土嶋さんに何か言われてないかな……。
気になりながらも午後の仕事をこなして、今日も残業をすることなく終えることができた。
でも穂並さんはまだ自分の仕事が残っているみたいだった。
「ねぇ、小春。今日は青木とデートするの?」
「いえ、まだ決まってなくて……。でもお互いに木曜日は疲れていて少し話して家に帰ることが多いので今日は何もないと思いますけど」
「そっか。気をつけて帰るんだよ」
「はい。お疲れさまでした」
同僚にも挨拶をしてから更衣室へ向かい、ロッカーからバッグと上着を持って外へと出る。
やっと終わったと気が抜け始めた時、前方に立ちはだかる人がいて咄嗟の判断で足を止めた。
「うわっ!?」
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