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第11章 ひとりにしないで

「言ってることの意味がさっぱり分からないんですけど……」


土嶋さんに言われたことがどれも信じられなくて生意気に思われてしまいそうだけどそう答えた。

案の定、土嶋さんの眉間にしわが寄り更に機嫌を悪くさせてしまった。


「白米さんは日本語が分からないの？」


「そう言う意味ではないんですけど……。いきなりそうしろって言われても……。喧嘩してるわけじゃないですし……」


別れろと言われても別れる理由が全く見つからない。


祐だって私と嫌々付き合っている感じはないし、私のことを好きでいてくれている……っと思う。

だから、土嶋さんに恋人であることを否定されても祐のことを好きな気持ちは揺らいだりしない。



「じゃあわたしたちの関係のこと、祐から聞きました？」


「特別っては聞きましたけどそれ以外は……」