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永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……




突然雨が降ってきたのかと思った。

でもそれは私の涙で、気づいたら頬を伝って零れ落ちようとしていた。


「うっ…、嘘泣きしないでよ!白米さん」


人前で泣いてしまうなんて大人としてみっともない気がする……。

だから、早く泣き止みたいところだけど我慢していたものが溢れてくるように涙がどんどん零れてきた。


涙を手の甲で拭っていると、祐が土嶋さんの手をそっと払い除けてから私の方へ来てポケットティッシュを渡してくれた。


「ハンカチなかったからまたポケットティッシュだけど使えよ」


「っ……、うんっ……」


「小春が行ってきてもいい言っても、オレは小春といる。だから、葉月ごめんな……」


その言葉で安堵した私はティッシュを一枚取り出して垂れてきた鼻水をかんだ。



「なんで……。なんでそんなに白米さんがいいの……」


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