この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater50.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
恋人としての大切が私で、友達みたいな大切が土嶋さんか……。
友達と恋人の線引きはしているから間違ってはいない。
だけど、なんと答えるのが正解なのかな……。
許せないとは思っていないけど、自分では拭うことができない不安な気持ちが邪魔をして許せるとは言えない。
でも祐とこれ以上気まずくなりたくなくてその気持ちをぐっと堪えて答えることにした。
「祐は優しいもんね……。それは分かってるから」
いくら土嶋さんのことをあしらっていてもその中には優しさがある。
さっきだって一緒にいれないことを謝っていた。
私がここで許せないと答えてしまえば、束縛してしまうような気もするし、祐のいいところを潰してしまうことになりかねない。
本当は土嶋さんといて欲しくないけど、許せないとも言いたくない。だから曖昧な返事をした。
「ありがとう。でもオレなんかより小春の方が優しいよ。だから、あの時にあんな風に……」
「えっ、あの時……?何のこと?」
![](/image/skin/separater50.gif)
![](/image/skin/separater50.gif)