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永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……
「…………」
ここまで問い詰めてみると祐は黙り込んで合わせていた視線を逸らした。
給湯室で土嶋さんとしていたことを話せないということは、もしかしたら罪悪感のようなものを感じているのかもしれない。
一層のこと、話してくれれば楽なのに……。
恋人になって一番近い距離にいれるのに、寂しい気持ちが膨らんでくるばかりだ。
「もうやだよ……」
布団を頭まで隠れるように被るけど、逃げるなと言っているみたいにすぐに剥がしてきた。
「なにが嫌なんだよ……?」
機嫌を伺うように祐が顔を覗いてきたから、この機会に勇気を出して向き合ってみることにした。
「……こうやって隠し事があること」
「それは……、小春だって隠していることがあるだろ」
「何もないよ。私は祐のことしか好きじゃないもん!仲のいい男友達だって今はもういないし、祐のことばかり考えてる。話せって言われたらなんでも話せるよ」