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永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……
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自分の気持ちは前より少しは話せるようにはなった……っと思う。
それ以外で私に対して祐が他にどんな不満を抱えているのか全く予想できなかった。
「どんなことでも話してくれるんだよな」
「うっ、うん……」
「この前の定時の後、なんでオレ以外の男と二人きりになってイチャイチャしてたの?」
「イチャイチャ……?」
他の男と浮気した覚えはないからパチパチと大きく瞬きをしてぽかんと口を開けたままにしてしまう。
寝不足でよく頭が働かない日が多かったけど男に襲われることなんてなかった。
「なんのことかな?」
「とぼけるなよ。……先輩に机の上に押し倒されていたじゃん」
「どうしてそれを……」
そういえば椿さんが足を滑らせて私の上に重なってきたことはあった。でもあれは事故だ。
椿さんが私に気があるわけではなさそうだし、狭くて邪魔になってしまっていたから仕方がない出来事だった。
ましてや私がそのチャンスを望んでいたわけでもない。
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