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永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……
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「小春が会社から出てくるのが遅いから戻って様子を見に行ったんだよ。そしたら小春が先輩に襲われてるところを見ちゃって……。
……はっきり答えてくれよ。あれはヤッてたの?」
押し倒されている時に誰かが廊下を走って行った足音が聞こえたけれど、あれは祐だったのかな……。
もしそうだとしたら、見ていたくないほど嫌だったとか……。
「するわけないじゃん。有り得ないし。椿さんが滑って転んで押されただけだよ」
「しかも最近、先輩ってじゃなくて苗字で呼んでるし」
「名前を忘れたのかって聞かれて面倒になったからそう呼んでるだけ」
「お菓子までもらってさ」
「元気がなかったから甘い物でも食べろって言われただけ。それだけで何もないし、私が好きなのは祐だけだから」
そんなところまで気にされているとは思わなかった。
普段、平気な顔をしていても細かいところを見ていて私に関心を持っていてくれたようだ。
つまり、祐は椿さんに嫉妬していたんだろう。
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