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永遠の愛を奪って
第12章 雨が上がりの口付けは……
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それから夜遅くまで私と祐は求め合った。
家に帰ったのは次の日で、家族の中で一番早く起きてくる母が目を覚ます前の時間。
夜更かしをしてしまって、起きた時から瞼が重くて仕方がなかったけど後悔はしていない。
会社の廊下で祐もすれ違い、顔を合わせると眠そうにあくびをしていた。
いつもシャキッとして仕事をしているけど、このカッコイイ顔が緩むのもきっと私の前だから。
眠いことまで同じなのが嬉しくてクスッと笑いながらすれ違う。
付き合っていることを一部の人には知られてしまっているけど、こうやって会社で度々顔を見れるから幸せだ。
恋人の顔を見て元気をもらった後、今度は土嶋さんがやってきた。
話すのが気まずいから俯いて目を合わせないようにして歩く速度を早める。
「白米さん」
でも声を掛けられたから仕方なく立ち止まることにした。
「なっ、なんですか……?」
「私は諦めてませんから。……祐とは絶対に別れてもらいます」
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