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第13章 エッチな悪戯と危険な社員旅行

乗り気じゃなくて毎年適当な理由をつけて断っていた社員旅行。


祐が毎年行っていたなんて知らなかった。


そうなると土嶋さんも一緒なんだろう。
きっと今年も……。


――――「私は諦めてませんから。……祐とは絶対に別れてもらいます」


ライバル宣言をされたけど、あれ以来顔を合わせた時に睨まれるくらいで何のアクションも起されていない。


平和な毎日を送れているのは、もしかしたら祐が私に危害を加えないように土嶋さんに言ってくれているからだと推測する。


お互いの本当の気持ちを話し合ってから不安になるような出来事も起きていないから。


このまま何もないといいのだけれど……。


「小春は社員旅行に行く？ってか行こう？」


「ふえっ……！？私も！？」


その一言で味噌スープの中から麺をすくっていた箸の動きが止まった。