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永遠の愛を奪って
第13章 エッチな悪戯と危険な社員旅行



「そうか……。まぁ、行った時に考えてくれればいいから。じゃあな」


いつもとは違う椿さんの態度にこちらの方が調子が狂う。


「はくまいは、はくまいだろ~」っとか、もっとからかってくるのかと思っていたのにあっさりと去って行くから余計に……。


どういう風の吹き回しなんだろう……。


不思議に思うけど、祐のことが頭に浮かんでくるとそんなことはどうでもよくなった私は急いでトイレへと向かった。




十二月下旬。連休に入ってすぐにその社員旅行の日がやってきた。


朝になって集合場所である会社の前へと向かうけれど、足取りが重くて憂鬱だった。祐に会えるのが唯一の救い。


なぜなら出席すると思っていた穂並さんが来ないからだ。


穂並さんと仲が良いのは知られているからきっと泊まる場所では同室にしてもらえるだろうし、祐がいない間に二人で話ができると思っていたのに……。


「白米さん、今日はよろしくお願いね。若い人と話が合うか分からないけど」


「こっ、こちらこそお世話になります……」


でも穂並さんは欠席だから私はうちの課で一番口が煩いお局様と一緒。しかもバスの席まで隣だ。



土嶋さんも出席していて、乗り込んだバスの中ですれ違うと私の方を見ていい気味だと言わんばかりにクスクスと嘲笑っていた。


悔しい……。悔しすぎる……。


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