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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩
散々だった社員旅行を終えて年が明けた。
いつもだと新しい年を迎えて前向きな気持ちになっているのにどんよりしたまま。
社員旅行の最終日に二人きりで話してから祐と連絡をっていないし、会って話してもいない。
仕事が始まって会社で会うまで付き合っているのか、付き合っていないのか分からないような状況だった。
「社員旅行楽しかった?小春が行くなんて珍しいよね。青木が一緒だから行ったんでしょ?」
連休が終わり、職場で穂並さんに会うと早速感想を聞かれた。
何も知らない穂並さんは私が彼氏と存分に楽しんできたと思っているのかニヤニヤしながら身を寄せてくる。
「そうですけど……。色々あって大変でした……」
「あら、意外と浮かない顔ね。青木はおばちゃんたちにも人気があるから邪魔された?
あたしもまだ若いからいけるのよー!っとか言って口説いてきたりしてさー」
「おばちゃんは全然関係ないです。それに祐と別れるかもしれません……。それか、もう別れたのかなって……」