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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩
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「えええ……!?」
目を丸くして驚いて声を大きく出した穂並さんは、近くを通ったお局様に睨まれて両手で口元を覆っていた。
その後、周囲を見渡してから私の手を引いて今の時間はあまり人がやって来ない印刷室へ連れて行く。
「別れるってなにがあったのよ?」
ドアを閉めると私を逃がさないように肩に両手を置いて改めて聞いてくる。
大きなリアクションで驚いていたのだから、社員旅行後に土嶋さんから聞いていないように思えた。
「喧嘩して……。私が祐のことを信じてあげられなくなったんです……」
苦しくなって自分の部屋で泣いていることもあったけど、ずっと思い出さないように我慢してきた。
でも誰かに話して、忘れようとしていた現実が再び浮かび上がってきたせいでじわりと涙が滲んでくる。
「それで他によく話す椿の方へ乗り換えるとか?」
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