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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩

土嶋さんの前から立ち去ろうとする祐に背中を押されて私も歩き始める。
本当に土嶋さんのことを突き放すんだ……。
少し同情してしまいそうになったけど、気にしないようにして前へ歩き出すことにした。
「待ってよ、祐!なんで最近冷たいの!?酷くない!?」
でも進もうとしても土嶋さんが阻止するように立ちはだかってくる。
それはまるで私と祐の恋愛を邪魔しているようにも見えた。
寧ろ、邪魔するというよりも壊したいんだろうけど……。
眉をひそめた土嶋さんは必死に止めるようにまた祐の腕に触れて私から引き離そうとしてくる。
「やめろって。もう二度とこういうことはするなって言っただろ」
「やだ!わたしに優しくするって言うまで離さない。……大体、白米さんのことなんてどうでもいいんでしょ!?」
強い口調で祐が叱ると土嶋さんの声が泣きそうになっていく。

