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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩

首を傾げている私と混乱している祐の前に走ってきたのは土嶋さんだった。
このまままた祐を連れて行かれると思ったけど、片手には財布だけでバッグは持っていないから夜食の買い出しにでも来たんだと思われる。
いつも邪魔されてしまうからタイミングが悪いものだ。
そして私の姿を目にすると相変わらず険しい顔をして睨んでくる。
「もしかして白米さんと一緒にいるために先に帰ることにしたの?ずるいよ!」
「小春とは偶然に会ったんだ。それにオレは残業続きだから今日くらい早く帰れって先輩が言ってたの聞いてなかった?」
「そんなの知らない。でも白米さんと話してないで早く家に帰りなよ。風邪を引いて祐が休んだりしたら大変なんだから」
「大丈夫。オレなんて先輩の仕事を手伝ってるくらいだから。……じゃあ、お疲れさま。小春、帰ろう」
「うっ、うん……」

