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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩



暗い夜空からふわりと舞い降りてくる雪を眺めていた瞳は、巻き戻すことができない時間を見つめるように遠くの方へ向いていた。


穂並さんのデスクマットに挟んでいた写真に刻まれている知らない時間。


あの写真を見ると今でも寂しい気持ちになる。

その気持ちは消せないけれど受け止めていくしかない。


「でも前の自分の気持ちはもう分かんねーけど、小春と付き合ってからははっきりと分かる」


「なにが?」


「オレは小春のことが好きだって……。好きな人は小春だけだってこと」


その時、温めてくれるように握ってくる手の力が入ったように感じた。


土嶋さんのことを突き放しても悩んでいるのかなと思っていたけど、今の祐の表情はどこかスッキリとしていた。


「ねぇ、土嶋さんと話してた時に言っていた約束ってなに?」


「あれは……。そうだな……。
小春には知られたくなかったんだけどもうここまできたから話すよ……。

だから、久しぶりに飯食べてからラブホでゆっくりしよう?」


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