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第16章 満たされる心と体。そして……

「小春が怖くなってきたな……。でも嫌われたくないから正直にちゃんと話す。

パンツを脱がされるのは何とか阻止したけど、無理矢理体にキスをされた。……唇はされてないからな」


「ううう……。祐のバカ！」


少しでも隙を作った祐を叱るようにお湯を両手ですくって祐の顔を目掛けてバシャッと飛ばした。


でも顔にかかったお湯をすぐに手で拭って真面目な表情で私を見てくる。



「オレだって嫌だったよ。あれは逆レイプだって」


「逆レイプ……？」


「こっちは嫌だって思ってるのに葉月が無理矢理してくるんだからそうだろ。

オレだって小春以外の女に触られた罪悪感が酷くあるんだからな」


「本当に嫌だったの……？」


「当たり前だろ。何度も言ってるじゃん。オレが好きなのは小春なんだから」


水が滴っている祐の体にそっと触れて思う。


私がしてないことを土嶋さんにされていたって……。