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永遠の愛を奪って
第17章 愛し合う内緒の日々
布団にくるまったまま、ここにキスしろと頬に指さしておねだりしてくる。
こんなベタなことをするはめになるとは思っていなかった。
でもここで恥ずかしがらずにキスができるのが可愛い女なのかな……。
「もう……。分かったからちゃんと起きてね」
祐の隣に屈んで照れくさいけど、唇を微かに震わせながら頬にちゅっと充ててみた。
すると、祐が布団から起き上がって私にやり返してくる。
頬にされたキスは一瞬だったけど優しい愛情を感じて口元が緩んだ。
「ありがとな、小春。んー、今日も仕事に行くかー!」
「うん!今日も頑張ろうね」
「今日は一緒に出勤だな」
「えっ……!?会社まで一緒に行くの!?」
お婆ちゃんが作ってくれた朝ご飯を食べてから準備をして玄関へと向かう。
そこで飾ってあったカレンダーをチラッと見ると一月が終わるまであと数日。
同棲ともいえるこの生活を祐とどう過ごせるかとても楽しみだった――――