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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情
「じゃあ、またあとでな」
上機嫌の祐と手を振り合って一旦別れた頃にはなんだか疲れていた。
朝から恋のライバルにたくさん遭遇して緊張した。
土嶋さんのことを見掛けなかったのは不幸中の幸いだけど……。
「なんか今日の小春、疲れてない?もしかして青木のことで寝不足になってる?」
仕事が始まる前に自分のデスクに座って顔を伏せて休んでいると穂並さんが心配して話し掛けてくる。
「ちっ、違います。ちゃんと寝たので体の方はばっちりです」
寝る前に激しいセックスをしたせいか股関節がちょっと痛むけれど……。
求められても今日は昨日のように股を開いていられなさそうだ。
「そっか。小春は強いね。彼氏が遠くに行くって言うのに泣きべそかいていないんだから」
「強くなんかないですよ……。遠距離恋愛になることを考えると怖くなります」
「別れるかもしれないって不安になっていた割には元気だよねってこと。もしかして青木と何か進展があった?」