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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情
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すると、祐からのメッセージが届いていて残業があるようだったから先に帰ることにした。
今日も祐は帰ってきたら疲れているのかな……。
疲れている時に重たい話をするのも悪いような気がするし、どんな風に仲直りしよう……。
重たい足取りでお婆ちゃんの家へと帰ると今日はまだ晩御飯を作っていないのか美味しそうな料理の匂いはしていなかった。
玄関のドアを開けると足が痛いというのにお婆ちゃんはわざわざ廊下まで来て出迎えてくれる。
「おかえり、小春。どうしたの?ガッカリした顔して」
「仕事で失敗しちゃって……」
「そうかい、そうかい。昨日の小春の作った唐揚げ、美味しかったよ~。
でもちょっと小麦粉をつけすぎたのかもね。片栗粉も入れればカラッと揚がって美味しいのよ。
今日はばーちゃんと作ってみないかい?」
「……うん。やってみる」
昨日のリベンジを果たすためと、祐と仲直りするきっかけを作るために……。
このままうだうだ悩んでいても時間が無駄に過ぎていくだけだ。
転勤して遠距離恋愛になってしまうまでの少ない時間を大切にしたい。
祐だって私との時間を過ごすためにここに来てくれているんだからその想いも大事にしないと……。
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