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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情
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「もう!祐ったら!」
恥ずかしい表情を見られてニヤけながら怒り、トンッと肩を押すとまたチョコを口元に運んでくる。
悪戯されるのかと思って警戒しながら口を開けて見ると、今度こそ舌の上にチョコを置いてくれた。
「美味いだろー。疲れた時には甘い物って言うよな」
「うん……。美味しい……」
男性アイドルのような綺麗な顔立ちをして悪気なく笑っているから憎めない。
キスをした後に食べたアーモンドチョコレートはいつもより甘く感じて、食感を楽しんでからすぐに口にの中からなくなってしまったように感じた。
祐も私と同じチョコをコロンと口内に放り込んで食べた後、少年のような笑みから真剣な表情に切り替えていた。
「……家を出てきた理由だけどさ、小春と一緒にいたいのもあるって前に話したよな。だけど、もうひとつは親に転勤するのを止められたからでもあるんだよ」
「仕事なのに止めるとか厳しいんだね……」
本音を言うと私も転勤するのを止めたいところだけど……。
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