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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情
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「うん。遠いし、帰ってこれるとしてもゴールデンウィークとお盆と年末年始くらいだと思う」
たまに休日に帰ってきて私と会ってくれるのかと思っていたから耳を疑ってしまう。
でも穂並さんから聞いたことによると祐の転勤先はここから新幹線で三時間以上かかる。
電車の乗り換えを含めれば五時間以上移動時間が必要となるし、交通費がかかることを考えると私もそう簡単に会いに行くことはできない。
年に数回しか会うことができない苦しい遠距離恋愛になると思うのに祐はどうしてここまで余裕に笑っていられるんだろう。
私とあまり会わなくてもいいと思っているのかな……。
一年にたった数回会うだけで何年も付き合い続けられる自信があるから平気な顔でいられるのもありそうだ。
それとも、こうして一緒に過ごす時間を作ってくれているのは私と別れるための最後のお詫びとか……。
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