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永遠の愛を奪って
第18章 彼氏宣言と事情
顔を少しだけ横に向けて涙が滲んでいるところを見せないように必死に堪える。
せっかく仲直りしたのにここで泣いてどんよりとした重たい空気にしてしまうのは嫌だ。
「そっか……。昨日の唐揚げのことはもう怒ってないよな?」
「怒ってない。ごめんねって謝ってくれたからもう許してるよ」
「よかった。これ以上小春のことを怒らせてスッキリしないまま転勤するのは嫌だからな」
どういう意味でそれを言っているんだろう。
祐の言ってることに未来があるのか、ないのか分からない。
逸らしていた顔を祐の方に向けてぴたりと目が合うとまた蕩けてしまうような優しいキスを落とされる。
「小春……、愛してる…」
「祐っ……、ンンッ……、ン……」
私も愛してる……――――
そう言う前に腔内に温かい舌を入れられてから胸を愛撫されて話せなくなった。
不安で眠れなくなると思っていたけど、体を求められて快感をたくさん感じたおかげで疲れて眠ることができた。
祐と過ごせるのはあと十日……。
離れてしまう前にどうすればいいのか分からなくて焦るばかりだった――――