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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心
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「ちょっと、椿!小春は寂しい気持ちを我慢してるんだから不安になるようなことを言わないの」
穂並さんに励まされた時、まだ空いていた私の隣に腰を下ろしながら話に入ってきたのは椿さんだった。
しかも、土嶋さんも一緒にやって来て私の対面にいる穂並さんの隣に座る。
遠慮がちの椿さんはともかく、土嶋さんは祐の隣に陣取っているかと思っていたから意外だ。
なんだかとても居づらい……。
土嶋さんとは飲み会で近くに座ったのは初めてで緊張する。
「彼女のくせに祐の隣に座らないんですね」
「座れなかったので……」
「今からそんなに弱気だと転勤先の女に祐を取られるんじゃないですか?」
「葉月ちゃんも意地悪を言わない。今日は青木の送迎会なんだから快く送り出してあげなさい」
穂並さんがいてくれるのが救いだ。
危うく祝いの席で半べそをかいてしまいそうになるところだった。
「寂しいのははくまいだけじゃないってことだな」
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