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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心
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酔っているのかと思ったら私の代わりにお礼を言ってくれたみたいだった。
連れ戻せるきっかけを作ってくれた土嶋さんに私もぺこりと頭を下げる。
「祐のバカ。モテるからっていつまでも浮かれてないでよ」
頭を上げてみると飲み会中にずっとムスッとしていた土嶋さんの口元が緩んでいた。
今は祐のことをどう思っているんだろう。
もう一度告白したりするのかな……。
土嶋さんが続いて何か言おうとした時、椿さんがやってきて馴れ馴れしく肩を組んでいた。
「二次会はお開きってことらしいし、おれたちも帰るかね、土嶋。二人で三次会やるぞー」
「は?ほんっとにキモイ先輩ですね。
テキーラでも飲んで酔いつぶれてさっさとタクシー送りになればいいのに」
何か言い残していくのかと思いきや、そのまま土嶋さんと椿さんは私と祐の前から去っていく。
「小春、オレたちも帰ろう。今日は出席した人も多かったし、気を使って疲れただろ?」
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