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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと
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「小春が望んでいないのにこうなるとはね……」
眉をひそめた穂並さんは腕を組んで課長の方を一瞬睨んでいた。
肩書きはあってもお局様の言いなりになっているような人だから、仲が良くない私たちからは評判はあまり良くなかった。
「どうやったら異動しないで済みますかね……?来月からって命令が出てますけど……」
祐と同じであと一週間もない。
異動命令が書かれている紙をもっている手がブルブルと震えている。
まさか自分まで同じような目に合うとは思ってもいなかった。
「青木だけでなく、小春までいなくなったら寂しすぎるわよ……」
「私だって穂並さんとこれからも一緒に仕事をしていたいです」
「とりあえず、あれは間違いだったってあたしから課長に言ってみる。青木のことが好きだからってこんなことまでされて黙っていられないもんね」
「はい。お願いします……」
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