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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え
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再度待ち合わせをしてから前に二人きりで食べた小さな部屋へと向かった。
ラッキーなことに今日も誰にも使われていなくて貸切状態になっている。
そこでお婆ちゃんが作ったお弁当を祐から受け取って食べ始めた。
「ばーちゃん、小春のこと心配してたぞ。朝ご飯も食べずに家を飛び出して言ったって」
「急いでいたから。帰ったら何事もなかったって言わないとだね」
「何か仕事で悩んでることとかあるのかよ?もうすぐ転勤するけど社会人としては相談にのるぞ」
いつも通りに笑っているから祐は何も分かっていないようだった。
土嶋さんと椿さんも私が黙っていてと言ったから何も話していないんだろう。
お婆ちゃんの作ってくれたお弁当はとても美味しいけどドキドキして上手く喉に通らない。
その気持ちを軽くするため、まだ話していないことを祐に伝えるために箸を置いた。
「私ね……、異動することになったの。知ってた?」
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