この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え
私がそう言った時、祐は味噌かんぷらを丁度食べていた時だった。
じゃがいもが喉に詰まったのかゴフッと苦しそうな声を出してペットボトルのお茶を飲んでいた。
「は……?何の冗談だよ。小春が飛ばされるわけないだろ」
「本当だから。異動したくない人がいて、その代わりに私が来月から行けって」
「なんで小春なんだよ……。しかも急すぎだろ。
穂並さんは何も言ってくれなかったのかよ?明らかにおかしいだろ」
「穂並さんも私が異動することを望んでないって言ってくれたよ。でもダメだった。
だから、私も今日課長たちと話し合ってみたところだったの」
やっと祐に私の置かれた状況を話すと眉根を寄せて口をぽかんと開けていた。
「そんなことがあったなんて……。小春はどうするんだよ……?異動するのか……?」
「したくないから課長たちと話し合ってたの。社会人として情けないと思うけど、これだけは望んでいなくて譲れないから」
「つまり、小春はこの場所にずっといたいってこと……?」