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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ




「ありがとうございました」


購入する物を決めてからクレジットカードで支払いを済ませて商品を受け取って店を出た。


かっ、買ってしまった。


三十万円以上する男性向けの高級腕時計を……。


こんなに高い買い物をしたのは初めてかもしれないし、誰かにプレゼントするのも初めてだ。


伝えたいことを言ってから渡せるかどうかすごく緊張するけど……。



ショッピングモールから外に出ると道路に数センチほど雪が積もっていた。


帰り道はパンプスを穿いた足が冷たくなるけれど、祐が首に巻いてくれたマフラーが私を温めてくれている。


緩みを直すためにマフラーに触れると、祐と私の体温が一緒になっていると思えてきてふと笑みが浮かんできた。


どのタイミングであの話を切り出そう。


転勤する前に祐に伝えたいことを……――――


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