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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



それまでプレゼントを隠しておきたくて腕時計が入っている小さめの紙袋を隠すために別の買い物をしてからお婆ちゃんの家へと向かった。


すぐに用事を済ませる予定だったけど、スマホで時間を確認するともう午後九時になっている。


晩御飯の時間はとっくに過ぎてしまっているから祐はお婆ちゃんと二人で食べたんだと思う。


でも今日はそれでよかった。

祐と過ごす時間は大切だけれど、今は時間がないから先に向かって歩き出すだけだ。


そんなことを思いながら帰り、玄関のドアを開けて茶の間に行く。


しかし、どうしてなのかそこにはお婆ちゃんしかいなくて祐の姿がなかった。


「おかえり、小春。早くこたつに入って温まりなぁ」


「あれ、祐は?二階にいるの?」


「たっくんは急に用事ができたからって外に出掛けて行ったねぇ」


「えっ……?何の用事……?」


「さあ?七時過ぎに電話が掛かってきて出て行ったから、何かの用事じゃないかしら。丁寧な話し方だったから会社の上司とかかねぇ?」


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