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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



祐から離れようとして玄関のドアを開けてから思い出した。


今日は歩くのが困難なほど雪が降り積もっていたことに……。


駅前からここに来た時はまだ普通に歩けたのに、今は道路が一面真っ白で一歩踏み出せば靴が埋まってしまうくらいになっていた。


歩道は除雪されていないから実家に帰ろうとしてもそう簡単に帰れない。



「待ってよ、小春!どこに行くんだよ」


玄関のドアを開いたまま立ち止まっていると祐がやって来た。


このまま出て行くことができていたら、少しは寂しいと思ってもらえることができたかもしれないのに簡単に追いつかれて格好悪い。


「頭を冷やそうとして実家に帰ろうと思ったの。……でも帰れないからもう寝る」


「小春……」


諦めてから布団に入ってから何も話してこない祐を隣にそっぽを向いていた。


こんなことで揉めている時間はないのに些細なことでカッとなってしまって可愛くない彼女になってしまう。


時間がないからこそ焦って空回りしてしまっている情けない自分も嫌になる。



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