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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



「清々しい気分が悪くなるほどくだらないですよ。
祐の彼女は白米さんなんですから電話一本でうじうじ悩んでいないで堂々としてればいいのに」


祐のことがあれほど好きだった土嶋さんは吹っ切れたように話している。


彼女の中で何が変わったのか分からないけど、パンとコーヒーを優雅に楽しむ姿を目にしていると日々が充実しているようにも見えた。


以前、祐にべったりとくっついて甘えていた頃が今は嘘のことのように思えてしまう。



「今日も二人で朝飯を食ってるとか。葉月ははくまいと別れるのが寂しいんだな」


噂をしているところにやって来たのは椿さんだった。


土嶋さんの隣の空いていた席に座ってニヤニヤとした顔でこちらを眺めてくる。


二日連続で会うなんてそうそうないから、どうやら土嶋さんと椿さんはここのお店の常連のようだ。



「優、うるさい。朝から気色悪いことを言わないでよ。鳥肌が立つ」


「葉月がオレを置いていくからだろ。まったく、厳しいなぁ。

今日でこっちの方での仕事が終わりなのに青木と一緒じゃないのか。

小春と一緒にいたいですから、って言って抜け出していた青木が悲しむぞー」


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