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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



椿さんにまでそんなことを言って昨日の昼の休憩に抜け出してきたんだ。


惚気けられているようでなんだか恥ずかしくなると共に、些細なことでイラッとして祐を無視して先に出てきた自分が浅はかに思えてくる。



「そうですよね……。それは分かってるんですけど……」


電話で話した内容を隠されていい気がしない。



「白米さんはどうでもいいことで悩んでいるみたい。一本の電話で祐の気持ちが変わるわけないっていうのに」


「電話一本で?他の女か?」


一番そうであって欲しくないことを椿さんに口にされてゾクリした私はコーヒーカップを持とうとした手を止めた。


「優ってばバカ?祐はそんな男じゃないから。
それに転勤のことで頭がいっぱいで他の女を構ってるほど暇じゃないと思うけど」


クールに否定した土嶋さんの方が祐のことをしっかりと信じている。


私より長年傍で見てきたのだからその目に狂いはないだろう。


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