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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ



「うん。私もそうしたい」


「じゃあ、仕事が終わったらデートしような。今日は早めに上がれって言われてるから先に帰るな。お互いに着替えてから、ばーちゃん家の近くのコンビニに集合ってことで」


「分かった。別々に集合するなんて珍しいね」


「小春の仕事が終わるまでちょっと出掛けたいからな。明日は忙しそうだから転勤先の寮長さんに渡す手土産も見に行っておきたいんだ」


「なるほど……。分かった」


何も引きずることなく前を向いている祐が羨ましくなる。この明るさも見習わないといけない点だ。


だからこそ、“結婚”という言葉を出してどんな反応をされようが笑っていられるように今日は過ごしたい。


昨日買った高価な腕時計もこれから先の想いと共に祐に渡せるように……。



まだ付き合って短いし、結婚について何も考えていなさそうだから成功する可能性は少ないけれど、祐が転勤してしまったらチャンスは当分やってこないだろう。


今回こそは過去の恋愛の不幸のジンクスに負けたくない。



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