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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ
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内緒で戯れていた休憩時間を終えて祐と別れた後は緊張してドキドキしていた。
逆プロポーズをするその時がまだ来ていないと言うのに、仕事が手につかなくなるほど先のことばかり考えてしまう。
こういう時に限って時間の流れが遅く感じるから悶々として過ごした。
でも仕事が終わった後にはそのもどかしい気持ちからは解放されて、自分の想いを伝えないといけない緊張感へと変わっていく。
私服へ着替えるために一旦お婆ちゃんの家に帰ると、やはり出掛けたのか玄関に祐の靴はなかった。
祐に渡そうとしていた腕時計は昨日の袋の中に入れっぱなしだったから、こうやって一人で取りに戻れる時間があるのは助かる。
待ち合わせの時間も近づいてきて、落ち着かないままスーツを脱ぎ、化粧を直して私服へ着替えた。
バタバタと準備をしていた時、畳の上に脱ぎ捨てていたストッキングを踏んでしまって滑ってドスンッと尻餅をつく。
「いったッ!こんなところで転ぶなんて……。あれ……」
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