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永遠の愛を奪って
第4章 永遠の愛と出会い

「わぁ、よくご存知ですね。さっきこの花をくれたお婆さんからも教えてもらいました」
この近くで花に詳しいお婆さんと聞いてピンとくるものがあった。
「もしかしたらそれ、うちのお婆ちゃんかもしれません……。花屋を閉店してから、ここの近くのマンションの花壇に花を植えたりしていたので……」
「そうだったんですね。お婆ちゃんの育てたお花でしたか。……あっ、そうだ!」
白い桔梗の花束をきっちりと半分に分けてから包んでいた新聞紙を破き、もうひとつの花束を作って私に受け取るように差し出してきた。
「よかったらどうぞ」
「えっ……!?いいんですか!?ありがとうございます……!」
綺麗な花束が似合い、同じ女性でも見惚れてしまうほど優しいオーラを感じて思わずぼーっと立ち尽くしてしまう。

