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ベストパートナー
第1章 アキ
俺は手を握り返しながら、もう片方の手でタートルネックのセーターを捲り上げた。
 その下には白いタンクトップがあり、汗を掻いているのか少しだけ湿っぽい。


「私が脱ぎます、脱がされるのは恥ずかしい」


 握りあっていた手を外すと、アキは少し後ずさり距離を置く。俺の目を見て、彼女が目蓋を閉じる。軽く息を吐くと目を開けて、脱ぎ始めた。
 それでは、俺も脱ぐか。上着を先ずは脱ぎ、インナー替わりのTシャツ、そしてスラックスに移る。
 風呂場からは浴槽に注がれるお湯の音がして、それが胸の高鳴りを後押しする。
 生まれたままの姿を晒したのは、先ず俺だった。
 洗面所にある大きな鏡には、水簿らしい男が一人いる。もちろん俺だ。
 何だかパッとしないと、苦笑しながらアキを見た。
 

「スミマセン、もたもたと」


 アキはブラジャーとパンティであった。色は二つともベージュで洗面所のライトに照らされ、鮮やかな光沢が映えていた。
 俺は息を呑む。
 白い肌のムッチリとした女が、そこにはいた。言うまでもなくアキである。腹に幾分肉はあるが気にする程でなく、肩の丸みが愛らしくい。セミロングの黒髪はどこか令嬢ぽさがあり、小さな耳が可愛らしい。
 

「恥ずかしいです」


 アキの甲高い声が、洗面所に響く。
 愛らしい女の声は、俺の性欲を抑えることが出来なくなった。
 

 俺は体を密着させると、再び唇を塞ぐ。
 アキは少し驚いていたが、すぐに受け入れてくれた。しばらく唇を塞ぎ唇を離す。
 俺とアキは沈黙のまま向き合い、時間が止まる。


「寒いです。お風呂に行きましょう。お先にどうぞ!」


 アキが入浴を促す。しかし俺は彼女の背後に回り、洗面所の大きな鏡に体を映す。
 

「やん!」


 アキが目を瞑る。
 俺はそんなアキのベージュのブラを見る。
 

 ……デカい!


 これが第一印象だった。すると自然にブラのホックに手が行き、外しにかかる。アキは何か言いたげだったが、再び目を閉じた。
 すべてを俺に任せた様だ。
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