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ベストパートナー
第1章 アキ
6
アキはソファーで一人、煙草を吸っている。少し前に二度目の風呂に二人で入り、汗を流し体を洗った。ふざけあい、じゃれ合い、恋人同士を互いが演じ……今がある。
「夫と違う」
アキがポツリと漏らす。煙をプカリと吹かす姿をベッドから俺は見ていた。
凄く美味しそうにだ。おそらく旦那もこんな感じで煙草を吸うのだろう。
「え?」
アキが驚く。
びっくりした顔が、すごく愛らしい。
厳しいならおそらく煙草は吸わせない。何故なら自分の考える嫁の姿とは、かけ離れるからだ。
旦那は雁字搦めな性格で、独占欲が強い。
これから導いた俺の想像だが……。
旦那はキッチリしていて、何事にも融通が利かない。
旦那は家庭を愛し、子供達を愛し、妻を愛している。この場合の妻はアキね。知ってるだろうけど、言っとく。
旦那は自分が正義と信じる人間で、それが世間の流れから外れたとしても己の信念を貫く性格。
旦那はヘビースモーカーである。
世間の流れでは、煙草は禁煙に向かっている。そのために喫煙者には肩身が狭くなり、その狭さ故に禁煙する人も多いらしい。
今では禁煙も昔より簡単とのこと。医者の治療や、禁煙グッズ等の向上で遥かに楽になったと聞いたことがある。
しかし、それをしない。
アキの旦那は堅物だ。堅物が故に周囲に合わしてくるはず。
そんな旦那が何故しないのか?
ヘビースモーカーであり、愛煙家だからだ。
おそらくアキの煙草はそこからきている。
煙草好きだから、アキを縛らない。
「当たってます」
アキが驚いている。
そんな顔も、とても可愛い。
「夫はいい人らしいです。お勤め先からも、ご近所からも、悪い噂はありません。ですがそれは外の顔で、家では少し違います。ケンカはしたことはありませんが、雰囲気があからさまに悪くなります」
俺はアキの言葉を聞いた。
やはり! そう思った。
アキはソファーで一人、煙草を吸っている。少し前に二度目の風呂に二人で入り、汗を流し体を洗った。ふざけあい、じゃれ合い、恋人同士を互いが演じ……今がある。
「夫と違う」
アキがポツリと漏らす。煙をプカリと吹かす姿をベッドから俺は見ていた。
凄く美味しそうにだ。おそらく旦那もこんな感じで煙草を吸うのだろう。
「え?」
アキが驚く。
びっくりした顔が、すごく愛らしい。
厳しいならおそらく煙草は吸わせない。何故なら自分の考える嫁の姿とは、かけ離れるからだ。
旦那は雁字搦めな性格で、独占欲が強い。
これから導いた俺の想像だが……。
旦那はキッチリしていて、何事にも融通が利かない。
旦那は家庭を愛し、子供達を愛し、妻を愛している。この場合の妻はアキね。知ってるだろうけど、言っとく。
旦那は自分が正義と信じる人間で、それが世間の流れから外れたとしても己の信念を貫く性格。
旦那はヘビースモーカーである。
世間の流れでは、煙草は禁煙に向かっている。そのために喫煙者には肩身が狭くなり、その狭さ故に禁煙する人も多いらしい。
今では禁煙も昔より簡単とのこと。医者の治療や、禁煙グッズ等の向上で遥かに楽になったと聞いたことがある。
しかし、それをしない。
アキの旦那は堅物だ。堅物が故に周囲に合わしてくるはず。
そんな旦那が何故しないのか?
ヘビースモーカーであり、愛煙家だからだ。
おそらくアキの煙草はそこからきている。
煙草好きだから、アキを縛らない。
「当たってます」
アキが驚いている。
そんな顔も、とても可愛い。
「夫はいい人らしいです。お勤め先からも、ご近所からも、悪い噂はありません。ですがそれは外の顔で、家では少し違います。ケンカはしたことはありませんが、雰囲気があからさまに悪くなります」
俺はアキの言葉を聞いた。
やはり! そう思った。