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乳房星(たらちねぼし)・再々修正版
第4章 悲しみのゆくえ
ところ変わりまして、源五郎が宿泊している部屋の中にて…

うす暗い灯りが灯っている部屋の中には、溝端屋の大番頭はんの君波誠一郎と五十崎の公証役場の事務長はんの守口是清と会社経営者の宮出勝利とアメリカ合衆国のヴァーモント州にあります開業医の娘で腕のいい助産師兼産婦人科医のフランソワさんと伊予中山の開業医の家の娘ムコで医師の富永ウェンビン(富永先生)と施設長さんと番頭はんと田嶋組の組長とナンバーツーの男が源五郎と一緒にいまして、うす暗い灯りの下で会議をしていました。

最初に、大番頭はんがコリンチャンスイワマツキザエモンセヴァスチャンの容態について説明をしました。

大番頭はんが『セヴァスチャンじいさんの容態は深刻になった上に重度のアルツハイマー病をわずらっている…』と源五郎に言いましたので、源五郎は『手遅れにならへんうちになんとかせんと…』と言うてから『れいの一件を一刻も早く片付けておこう』と言いました。

「セヴァスチャンじいさんのおむかえの日までのカウントダウンが始まったとなれば、手遅れにならへんうちにイワマツ回漕店とイワマツ家の資産をどうにかしておこう…守口、セヴァスチャンじいさんの遺言書はどのようになってはるのだ?」

源五郎からの問いに対して、事務長はんはこう答えました。

「セヴァスチャンじいさんの遺言書は、7月19日づけの公正証書により確実に残しています…連帯立会人の名前が記載されている法的に有効な書面になっています…」

事務長はんは、源五郎にこう言うたあと公正証書を差し出しました。

源五郎が『よし、今のうちに血判を押しておこう。』と言いましたので、このあと大番頭はんたちが公正証書の連帯立会人の名前の下に血判を押して行きました。

大番頭はんたちが公正証書に血判を押したあと、源五郎は番頭はんと組長はんとナンバーツーの男と施設長さんは日本に残って、大番頭はんと事務長はんと宮出さんとフランソワさんと富永先生に対して公正証書を持ってアークレイリへ行けと命じました。

ここから、イワマツグループとイワマツ家の財産書をめぐるかけひきが始まったのでありました。
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