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第6章 遠い他人

時は深夜11時頃のことでありました。

ところ変わりまして、今治市室屋町にあります大型病院にて…

リビーさんは、海鮮レストランから逃げ出したあとレストランの近くにあります空き地でエアガン遊びをしていた子どもたちが持っていたエアガンで撃たれたあと転倒しまして、意識を失ってしまったのでありました。

リビーさんもこの時臨月の状態になっていて出産に向けて身体を大事にしなければならない時期に入っていたのでありました。

リビーさんは、全身を強く打ってしまったあと意識を失って倒れていたその上に、胎内にいる赤ちゃんも危機的な状態におちいってしまいましたので、のりひこ夫婦はどのようにすればよいのか分からずにコンワクしていたのでありました。

その上に、ひさとがエアガン遊びをしていた子どもたちにかたきうちだと言いましてナイフをふりまわして子どもたちを切りつけて殺してしまったあと逃走をしてしまったのちに行方不明になってしまいましたので、のりひこ夫婦はひどく動揺していました。

手術室の前には、のりひこ夫婦としょうこと半兵衛と男性従業員さんがいまして、ものすごく不安な表情で手術が終わるのを待ち続けていました。

すぐ近くにいる源五郎は、腕を組んで片足をあげた状態で座りまして、ヘーゼンとした表情になっていました。

その時でありましたが、手術室のドアの上の手術中のランプが消えたのと同時に、手術用の服を着ている年輩の男性の医師が、のりひこ夫婦にものすごく悲痛な表情でリビーさんの容態を伝えていました。