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第8章 春遠からじ・２

ホンマにつらかったねん…

アメリカ合衆国の学校に通っていたけれど、ホームステイ先の家の自己都合で16回も学校を転校していたので、親しい友人知人はひとりもおらんかった…

現地のハイスクールをやめて、ホームステイ先の家から飛び出して、やみくもに日本まで逃げてきた…

行方不明になっている大番頭はんたちを探しに行くための旅費を稼ぐ目的でバイト生活をしていた…

しかし、そこで大失敗をこうむってしまった…

稼いだゼニを貯蓄しようと思っていたら、想わぬ出費が続出したので貯蓄することができなかった…

あちらこちらといじりまわしていたので、気がついたらどうしようもなくなってしまったようだ…

高卒の資格を大学入試検定の資格で間に合わそうとしていたが、４ヶ月前に行われた受験で落っこちてしまったので大失敗をこうむってしまった…

そのことが原因で高卒の資格を取得することをあきらめてしまった…

サイアク…

もうお先真っ暗や…

ここでギブアップするより他はないのであろうか…

私は、松山市駅に着くまでの間そんなことばかりを思っていたのでさらに悲しみが深くなってしまったのでありました。